物語は、歴史学者を目指す青年セロが白銀の村まで向かう旅に、友人であるワカバ&ライト(姉弟)が同行しようとするところから始まります。 セロの目的は、人形であるココの調律ですが、ついていくワカバは違います。 勢いでエントリーしてしまった地元の演劇祭のため、舞台脚本を書きながら旅先で役者を揃えようと必死! おまけにワカバは、いわくつきの悲劇『天使の導き』を大胆にアレンジし、「史上最大と名高い逆賊のアインって、実は良い人だった」のトンデモ設定でハッピーエンドを目指していたのです。 これでは役者すら……と思われつつも、偶然か運命か、ヒロインにふさわしい“アンジェリナ”や“ベル”の登場で現実味が出てきたではありませんか! さてさて。果たしてセロ御一行(?)は無事にアンジェリナたちを仲間に加え、劇を成功させられるのでしょうか?
ふかふかのベッドで目覚めたココは、そこが自分のまったく知らない部屋であることにビックリ。 こんなところに居る理由を知るために廊下に出て探検を始めれば、どうやらお城の中だと分かりました。 しかし、しばらくすると迷子に! 困ったココは、誰かが見つけてくれるまで待ってみようと考えます。 やがてその場に現れたのは、真っ白なドレスに身を包むキレイなお姫様――“クリスティナ”と、これまた美しい羽根を持つ人形“エファ”でした。 ココはお城に居る人々と話し、自分が人形であり、クリスティナやエファと共に記念式典で『天使のはばたき』という劇に参加することなどを知ります。 そして、それから刻が過ぎ、お姫様やエファと練習した『天使の羽ばたき』のリハーサルの日を迎えますが―― この劇には、誰もが予想しない……大きな陰謀が隠されていたのでした。